オレ達の日常=SIDE Y=

23

ぐったりとオチてしまった様子のトールを、シャワーで綺麗に洗い流す。
昨日は気絶するまでヤッた後に、大乱闘してそれから間をおかずに、種がなくなるまで出させてイキっぱなし状態にしたら、そりゃあ、流石のトールもオチるよな。
普通はそこまでもたないので、かなりの体力なのだが。
本当に加減しなくて済むから、ヤリすぎちまう。
全身をくまなく洗い、本当は閉じ込めようとおもったのだが、これ以上の行為は精神的に危険な気がする。

ベッドまで、運ぶか。

重たい体を担ぎ上げるように肩にのせて、長い足をひきずりながら脱衣所までまず運ぶ。
丸椅子の上に体を乗せると、バスタオルで濡れた体を拭いてやる。
痣だらけの体も、きっちりとついた腹筋も綺麗でそれだけでもたまらない。
「トールが俺をチョーシづかせてるんだからな」
自覚しろよ。
欲しがれば、何でも差し出してくれる。
ぜんぶ躊躇いなく曝け出してくれる。
これ以上なく求めてしまうのは、そのせいだ。
腰を掴んで肩に上体をのせて、ふるふる足元にくるのはわかるが必死に運び、ベッドにようやく転がした。
予備校、何時からだっけ……。
時計を見ると10時を回っている。
急がないとな。もうちょっとゆっくりしたかったんだけど。

俺はスマホを取り出して、電話をする。
「誠士?悪ィ、俺予備校いくから、トールにメシもってきてくれる?」
『いいけど、何?またセックスしすぎかよ』
呆れたような誠士の言葉が返ってくる。
でもまあ、誠士もなれてきてるのだろう、あまり驚かない。
「あー、うん。映画の券机においとくから、連休ミカちゃんと行ったら?」
一応、誠士の機嫌もとりつつ電話を終えると、すっかりオチているトールの頭を撫でて唇にそれを押し当てた。
「行ってきますのちゅー、なんてね」
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