オレ達の日常

22

ウイイイン、ウイイイイー
ぐずぐずになっている熱い腸内をかき回され、何度となく達してしまい出るものもなくなり半狂乱で腰を俺は揺すっていた。
顔についた体液も乾いて、カピカピしているのが分かる。
「――っつひいいうう…ああ…あああ…や、す、あ、あう、あああ、あう」
太いバイブの動きは単調で、奥までの突き上げはこない。
イキすぎて、頭も朦朧として何も考えられない。
あれから何時間たったかわからない。
体中が緩んでしまったようで、口も閉じられず涎ばかりが溢れる。
充足感はなく、全身が震えて何ども絶頂に追い上げられて達する。
「――ああうう…あう……あああ」
脳みそも壊れちまったみたいに、何も考えられない。
眼からも鼻からも情けなく水が垂れ落ちて顔はいろんな分泌物でぐちゃぐちゃである。

「お待たせ、トール。つらかったね」
ヤスは全裸で浴室に入ってくると、俺を拘束しているベルトをすべて外してそっと抱えるように抱き寄せる。
「くうう…あああうう…ああ…」
アナルをバイブに突かれて腰を揺らしてしまうからだの制御はできない。
「こんなにザーメンまみれにしちゃって、気持ちよかったの」
こくこくと頷いて俺はヤスの体に身をよせて縋るように腰を押し付ける。
「顔もとろとろだね。ちょっとこのバイブに妬けるな」
「――ああっ…うううう――ンンン」
ずるっと俺の中からバイブを引き抜くと、ずっと銜えていたため広がりきった穴を眺める。
「息する度にひくひくするね。ここ」
「…ああっ…や……やす…やす…、あああ、いれ、て」
熱がたまって仕方がなかった。抜かれた箇所を早く埋めてほしくて仕方がなかった。
「トール、どうしたの?」
意地の悪い問いかけをしながら指先でアナルのふちを円を描くように撫で回す。
多分俺の体の状態もなにもかもわかった上での問いかけ。
もう熱くてほしくてたまらない。
「……あう…ああ……あ、おれの、あなにやすの…おちんちん…ほしい…」
「だらしない顔で、ヨダレまみれにして可愛いよ。ちゃんと銜えてしゃぶって」
目の前にだされたペニスを俺はほおばるように口に含んだ。
本当はケツに欲しかったのにと思ったが、差し出された肉をめいいいっぱいしゃぶる。
顔じゅう涎まみれになりながら、ぐっぷぐっぷと喉の奥へと誘い舌できゅっと締め付ける。
「こっちも欲しそうに口開いてるね、だらしないな」
ぺちぺちと掌で尻の肉を叩かれる。
その刺激がたまらなく、脚を開いて腰をあげてヤスを求めるように揺らめかす。
口の中からずるっとペニスが引き出されて、ヤスは俺の目を見つめる。
「トールは、今はメス犬なんだよ。いい?」
「ン…ああ……わか…った……、はやく…ほしい…っ」
焦れて腰を突き出してねだると、ヤスは首を振る。
早く突っ込んでかき回してほしい。熱が欲しい。おかしくなりそうな焦燥感が駆け抜ける。
「四つんばいで後ろ向いて、わんって鳴いて、キモチよくても犬なんだから鳴き声は犬でね」
また……おかしなフェチか。
呆れるも俺はよつんばいのまま腰を上げて脚を開いて、求めるように腰を揺らし
「…わん…」
と鳴いてみせる。
セックスのときはこいつのフェチにどこまも付き合ってやる。それが俺の愛情表現だ。
「トール、可愛い。入れるよ」
ずくずくと押し込められる熱い塊に俺は腰をよじりながら押し付ける。
「ううううう…あああ…ああわう…わぁん…っううう」
首輪に鎖をつけて、ぐっと引き上げ俺の上体をひきあげるとぐぐっと奥まで押し込められる。
欲しいものを漸く与えられて、俺の体は熱を持ち制御きかないくらいに乱れ始める。
全身から汗が噴出し、抜き差しされるたびにびくびくと体を跳ねさせる。
精液は出し切ったので、ドライでしかいイけない。
ふさがれていないけど、ふさがれるより苦しい。
「――ひいいあああ、あう、わああうう…っつうううううううあああ」
イキっぱなしの状態なのか、脳みそも沸騰したように何もわからなくなる。
口にさっきまで入っていたバイブを突っ込まれて、咥内もぐっちょぐっちょと犯され俺はひいひいと鼻だけで呼吸しながらイキ果てた。
下半身が自分のものではないように、熱くてたまらなかった。

「トール、トール、大丈夫?」
涎まみれになって、ごろっと転がっている俺の頬をヤスが心配そうにのぞきこみながら、見つめている。
きっと、俺はおかしい。
「……わう………わう」
一生懸命俺は鳴いている。
ほしくてほしくて、まだしょうがないのだ。意識もほとんどないのに、ほしいのだ。
ヤスは俺の体をぎゅっと抱き寄せて、ヤスの精液で濡れた入り口にゆっくりバイブを押し込んで優しくかきまぜてくる。
「ああ…ああうう…んんんん……ふう、わん…ああうう」
霞んで見えるヤスの表情はすごく優しい。
「キモチよさそう。トリップしちゃってるんだね。ちゃんと最後まで面倒見るよ」
「ううう…やす…あああ…ふううん、わん…わん」
俺は一生懸命ほしいよと吼える。
ぐちゅぐっちゅとかき回され、全身が弛緩してくる。
ああ……壊れちまう……。
「やす………ううううう……ああああっ…あああ…」
俺は声をあげて、絶頂へと押し上げられるとそのまま意識をなくしていった。

Copyright 2005- (c) 2018 SATOSHI IKEDA All rights reserved.

-Powered by 小説HTMLの小人さん-