オレ達の日常=SIDE Y=
21
「結婚しろ」
命じることに慣れた帝王の言葉。
それもプロポーズなんて、なんてトールはカッコイイんだろう。
M字開脚したままのオトコにプロポーズされて、トキメクってのも本当に不思議なんだけど。
言葉も何もかもあんまりにもカッコイイので、俺はトールの体をぎゅっと抱きしめ、腰を抱くとぐっと引き上げてアナルを差し出させせるように抱え込む。
「……っ…ヤス、……急に動かすなって」
ちょっと驚いたような目で俺を見上げるも、トールは俺にすべてを委ねてくれている。
そう思うだけで、とても心地いい。
一緒にずっと居てくれると再度約束してくれた。
幼いときの約束だけじゃなく。
「ねえ。一ヶ月、自分でオナニーしてた?」
少しだけ忙しくなってしまって、時間をとれなかった間どうしてたのだろう。
教室で、一ヶ月もしてねえって苛立ったように聞こえた言葉。
辛かったからだろうか。多分、昔と違ってトールのカラダはリミッターが壊れている。
「ああ……そりゃ……してたよ」
ちょっと眉を寄せて何を聞くんだという表情をするトールは本当にカワイイ。
してたと聞くのはうれしいことだ。
俺がいなくちゃ駄目だという証拠。
「こっちにも指入れた?」
呼吸をする度にひくひくと口を開くアナルを舌先でくすぐるようにぴちゃぴちゃと舐める。
収縮して舌を押しつぶすように動くのを解すように、くちゃくちゃっと音をたてて出し入れする。
「ンッうう……ああ……入れた」
臆面もなく正直に言うトールは、本当に嘘をつくことが苦手だ。
舌の動きに合わせるように腰を揺らす姿は、淫らじみていてそそる。
「すっかりメスになったよね。トールは。指何本入れたの」
「……3本……」
脚を開いて自分でケツに腕を回して指を突っ込んでオナニーしてたと聞くだけで興奮してくる。
元来、トールは性欲は薄いほうだった。
一緒にAV見ててもオナニーしなかったし、そんなに興奮してなかった。
俺のコレクションが好きじゃなかったのかと色々試したのだが、ぜんぜんだった。
その頃の俺は、トールを興奮させたくて仕方がなかった気がする。
「何で抜いたの」
お気に入りのAVでもあるのだろうか。
それとも、映像派じゃなくて、雑誌とかか。
「ンッあ…あッううう…いじわりい…なァ……オマエとやったの思い出して…だ」
俺が鼻血噴くだろ。ソレ。
なにそれ、マジ俺を殺す気?
俺で抜いてるってえのか。マジそれ普通に興奮マックスなんだけど。好きすぎてたまらない。
「一本目……これじゃ足りない?」
唾液で十分に濡れたアナルに中指をゆっくりと押し込み、柔らかい肉の隙間をかき回す。
まだ塞いでないトールのオスから、とろとろとした液体があふれ出て、すぐ下にあるトールの顔をぬらしていく。
「くっ……あっふう……ンンぅうう…ああっ…ああっ…」
浴室にトールの低い喘ぎ声が響く。
「指一本なのに、中喜んじゃってめっちゃ動いてるよ。ほら、こことか」
軽く前立腺へと指を這わすと、腰がビクッビクと震えて唇からだらだらっと涎をこぼし始める。
「ああっアア…ッうう………ううううン…ッやす…う…きもひ…い…い…っおく…っ」
「奥にほしいの?」
グッと指を奥まで入れてカギをつくりながら激しく揺さぶる。
「――ッひっ、ア―ッアアア――ッああああああ」
内股がぶるぶると震えて、ペニスからびゅくっびゅくっと白い液体が飛び散り、トールの胸や顔を汚す。
塞き止めないでヤるのは久々だった。
トールは放心したような表情で唇を開き、蕩けたような目を向けた。
「ちょーエロイ顔。二本目いくよ」
人差し指を添えて、緩んだアナルに差込み腕を回転させてぐっちゅぐっちゅとあわ立てるように中を捏ね回す。
指一本ペニスに触れていないのに、精子の残滓と透明な液がくぷくぷっと溢れて、糸をひいて顔へとしたたり落ちていく。
自信満々でカッコイイトールは、すっかり涎を垂らしながらとろとろに蕩けた表情のメスになっちまってる。
俺にだけ赦してくれている。
そう思うと、愛しくてたまらなくなる。
ぐっちゃぐっちゃと指で前立腺を捏ね回して、ぐっと奥を突き上げる。
「――アア――っつああ…っつ…また…でちま…っああ――ああ」
びしゃっびしゃっと音をたてて、白い液体が上半身を汚していく。
「精液まみれで可愛いよ」
あまりの快感に開いた唇から、舌先がはみ出し自分の精液も口の中に入ってしまっているらしく、かはっと噎せている。
「トール、ちょっと宿題やってくるから、それまでコレ銜えてまってて」
もう少しトールのやらしい姿を見ていたかったが、明日予備校に提出する宿題を思い出した。
トールのすがるような眼差しに、すぐにでも突っ込みたいキモチでいっぱいだったが、もってきた特大型のバイブのさきっぽをゆっくりと埋めていく。
「…ッひ…ああっあああ…あああああ…うううううう」
俺のより容量があるバイブに目を見開いて、首を横に振って声をあげる姿がたまらない。
どうして好きな相手をいたぶりたいと思ってしまうのだろう。
抜けないように革のバンドで固定して、そのままのちんぐりがえしの体勢でトールの長い両足を片方づつ風呂の壁に固定する。
「…ああっ…アアッ…や…おいてく…な…」
胎内を犯すバイブの動きに腰をよじりながら、声をあげるトールの尻に唇を落として
「ちょっと待っててね」
「――ッああああッ……あああ…アア―――」
びゅっくびゅっくと精液をとめどなく発射する様子を眺め、俺は名残おしくも宿題を片付けに浴室を出た。
Copyright 2005- (c) 2018 SATOSHI IKEDA All rights reserved.