オレ達の日常=SIDE H=
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普通に興味本位だった。
この界隈では、知らない者がいないくらいに有名な暴力沙汰ばかり起こしているヤンキーの長谷川が男に抱かれているなんて、信じられなかった。
目つきは悪く近づきがたい感じで、遠巻きにしか接したことはなかった。
学年1のイケメンの日高が幼馴染で懐いているのと、隣のクラスの同中だった男がよく一緒にいるくらいであり、他の生徒とはあまり絡んでいない。
研ぎ澄まされたような顔つきも、鍛えられた体もすべてうらやましいものだった。
スポーツをやればなんでもこなせたに違いない。
目の前で全裸になった長谷川は、立派な股間をさらして脚を開いて自分の方をやや恥ずかしそうな表情で見ている。
ギャップ高いな。流石に。
乳首にはキラキラと両方ピアスがあいていて、曝け出されたアナルも男をくわえているというのがわかるような開き方をしていた。
日高が容赦ない攻め方をし始めると、長谷川の表情が変化して快感に蕩けたような顔つきになる。
この長谷川を落とすぐらいのテクってどんなくらいかと思ったが、かなりえげつない攻めかたをしている。
「――うう…ううう…ヤス…ヤス…だした…いッ……ううう」
唸るような声をあげる長谷川のアナルへ、ローションまみれにした指を挿し込んでぐっちゅぐっちゅと掻きまわし始める。
腰を揺らしながら吐き出せない快感をもてあますように、長谷川はカラダを震わせながら乱れ始めている。
日高は長谷川のピアスごと乳首を捏ね回すと、背筋を反らして苦しそうにもがいている。
日高は本物のsなのだろう。長谷川が痛みと快感に溺れている姿を、ニヤニヤとしながらさらに追い詰めていく。
……これに付き合える長谷川も凄いけどなあ。
汗と体液にカラダを濡らしてすげえ、いやらしい姿で、普段の勢いなど微塵もない。
「あっふ…うううううう、あああん、だ…ださせて……」
掠れた低い声でねだる声も、濡れて媚を含んで聞こえる。
「駄目だよ。トールはメスなんだから。種つけるのは俺だけだよ、ほら、メス穴お拡げて誘ってみせて」
ずるっと指を引き抜いて日高は俺に見せ付けるように、長谷川の巨体をかかえて自分の膝の上に乗せて、太腿を腕でかかえてぱっくりと開いてローションに濡れた長谷川のアナルを俺にさらす。
「く…ああうう……ううう…ううう…」
すっかり緩んでぱくぱくと開閉する孔へ長谷川はのろのろ指を伸ばし、ゆるく押し込むとくぱっと広げて、中をさらけだす。
調教されきっているのだろう、命じられたように誘うような表情で涎をぱたぱた垂らして淫らに腰をくねらせる。
「トール、すっごいエロイよ。ほら、東山が驚いてるね。ほらもっと淫乱に誘ってよ」
「くっ…ううう…っおちん……ぽ、ほし……やす……うう…ううう…れ……いれ…て」
「違うでしょ、トール、ちゃんとお願いできるでしょ」
乳首を捏ね回し、尿道に押し込んだ棒を抜き差しして、悲鳴をあげさせながら、日高は開いたアナルを指先だけで焦らすようにくすぐる。
「ひっいい…ああああっひっひっ、おれの……めすあな…ひっ…やすの…おちんぽいれて……たねつけ…して…ください」
顔を涙と涎でぐっちゃぐっちゃにして、いやらしい言葉でねだる長谷川は、俺の知っている長谷川とは別人だった。
「よくできたね。可愛いよ、トール」
日高は長谷川の腰をあげさせ、自分の怒張を支えて長谷川の腰を掴んで引き寄せた。
「う…ああああああッアア――ッひい」
悲鳴のような声をあげ、長谷川は頭を振り乱し全身を痙攣させた。
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