オレ達の日常

169

多少緩めに全身を緊縛しただけで、東流はモジモジと体を揺らし始めて、縄酔いしているような陶酔状態に陥っている。
本来、感受性の強いひとが縄酔いするというから、東流みたいな鈍感は堕ちることは無いだろうと思っていたから、日頃の営みの成果かもしれない。

「ッ…………あふ……っ、おど……ひえ……う、く、ああ、やひゅ……どひへッ………………った……ろう」

クリップで止めた舌が使えないので、呂律が回らない言葉を発する東流が可愛い。
解いてくれと哀願しているのだろう。
ズボンは濃く染みの痕が残り、シャツが汗で濡れている。

「もっと漏らしても大丈夫だよ。気持ち良くなってていいからね」

安心させるように囁くと、ヒクヒクと頬をひきつらせて辛そうに首を横に振る。
縄が水分を吸って少し重くなって、身体を締め付けているのか、少し垣間見える肌が紅潮してエロティックにうつる。
ネクタイを外して、シャツのボタンをはだくと少しだけ肌を露出させる。
「く……う、……ふ……っんんん…………」
とろんとした目で、空気に触れただけで声をあげる敏感さに、ゴクリと喉を鳴らす。
「ねえ、トール。おしりもちんこもいじらないのに、縛られただけで、こんなにグチャグチャにイッてるなんて、スゴイね。メチャクチャどマゾすぎだよ」
辱めるように、東流の濡れた股間を手のひらで包むようにして、グチョグチョと音をたてて揉み込む。

「ひ……あ、ああ、ひい……いん、ひもひ……ッひい……や、ひっひ、ゃう……ッ……っん!」

唾液が胸を伝い、ビシャビシャと更に衣服から体液が掌へと漏れはじめる。
腰が揺れて催促するように、俺の前に突き出される。

「やらしいね、トール。瘤が浅いとこ入って気持ちいいんでしょ」
浅ましく縄でよろこんでいる身体の貪婪さを指摘すると、肌がふるふると痙攣する。
すっかり縄の戒めに堕ちた表情で、すがるように俺を見上げる東流の身体を反転させる。

ズボンのベルトを抜いて、縄の隙間から尻だけださせるように、ズボンと下着を下げて縄を尻の間にくい込ませる。
「……ッひい、あふ……あ……っ……や、……いん、ひんほ……ひえへ……ひえへ……い……」
欲しがって腰を揺らすのを無視して、結んだ瘤をアナルに埋没させる。

「縄、気持ちいいだろ?」

問いかけながら、背中の縄を軽く引いたり緩めたりを繰り返す。
理性を失っている東流がこくこくと頷き、腰を揺らして我慢できないと俺を振り返り乞うように、濡れた唇を近づけた。
東流の舌先についたクリップを外して、濡れた唇を舐めながらゆっくりと舌を押し込む。
すっかり脱力してしまった体に腕を回して、結んだ縄の瘤でアナルの浅い箇所をゆっくりと抜き差しする。
縛った身体が熱を帯びていて、鼻から漏れる吐息も甘い。

「ンン……ッ…………ッむ……ぅ……」

回した手で縄の瘤の間に乳首を挟んで、ピアスと一緒に擦り捏ねると、腰を突き出してヒクヒクと震え、ぐるっと目をあげて身体を硬直させる。
しゃぶるように舌を吸い込み、溢れる唾液を飲み込む。
縄をずらして尻たぶを開かせると、中に埋めた瘤をずらして指を深く埋める。

「ン……ッんんん…………っく」
唇を外して、くちゃりと耳を口に含みながら囁く。
「中、スゴイ熱い。疼くんだろ?トール、なあ、やらしく誘ってよ」
グチャグチャと指を2本に増やすと、トールはとろんとした目を俺に向けうわ言のようにねだる。

「ッは……あ、あ………………っく、おれの…………っく、めしゅあな…………あ、あ、っちんぽい……れて……おかひて…………っふああっあ」

犯してほしいとねだる口調がいやらしい。

指をカギにして中を抉ると、求めるように尻を俺に押し付けてこすりつける。

俺だけを求める、俺が唯一求めるひと。

「トール、あいしてるよ…………愛し方が、こんなのでゴメンね」
ズボンをおろして育った肉塊を縄の隙間から胎内へ押し込見、腰を掴むと深々と貫く。

「ッ……ひ、あ、ァァッあああ、なか、とけ……ひゃ……っく、うう……っく、とけ…………っう………」

ズブズブと内部で抜き挿しを繰り返して、東流の縛った体を抱きしめる。
震える声も呂律が回らない様子で、全身がひくついている。
「ドロドロに溶けちゃえよ、トール」
腰を下ろさせて、背面座位の体勢をとらせて深々と中を突き上げる。
縄がかかった首筋に、歯をたててギュッと硬い肌を喰い破る。
キュッと内部がしめあげられ、俺は胎内へ熱を注ぎ込む。

「…………ぜんぶ、食っちまいたい」
唇に溢れる血を啜りながら、衣服の中で果て続ける東流を強く抱いた。
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