オレ達の日常
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腹が痛いのに、ちんこはビンビンで膀胱も悲鳴をあげている。
ヤスはまだ、ヨビコーから帰ってこない。
朝、丁寧に俺の首輪のチェーンを居間の柱にくくりつけて、何かあったら電話してとスマホだけを目の前に置いていった。
電話してっていったって、俺の両手は枷ついたまんまなんだけどな。
まあ、何かあったらこんなの引きちぎれることくらいわかってるんだろうけど。
朝も洗浄とか言って、散々腹に湯を入れられたので正直ぐったりしている。
なのに、なんでちんこは元気なんだろうなァ………。
昼間に来たときは、排泄と食事だけさせて、急いで予備校に戻っていったので、そっちは放置のままだ。
あーくそ……、セックスしてえ……。
なんだかんだ、ヤスは意思が固いから、やらねえって言ったらやらねえんだろうなとは思う。
ハァハァ呼吸が熱くてどうしようもねえのに、考えることはそんなことばっかだ。
やりたくてたまんない。
そんなこと、ヤスと付き合う前は思ったこともなかった。
ナズとも、そりゃ付き合ってたし、そういうこともあったけど、数えるほどしかしてないし、したいとは思わなかった。
その前に、膀胱炎になったらどうすんだって話しだけどな。
怖ェから、そんなに水モン飲んでねえけど……。
目の前には、スープ皿があり手を使わないでも飲めるように水がおいてある。
犬扱いだもんなァ……。
まあ、捨てられるよりはいいんだろうけどなァ。
早く帰ってこねえかな……、腹がいてえ……。
「トール、ちょっと遅くなった」
あんまり腹部が苦しくて、一瞬意識を飛ばしていたらしい。
心配そうに俺の頬を叩くヤスの顔が見れる。
「……出させて・・・くれ」
心配そうな顔は、可愛くてスキだな、などと悠長なことを考える余裕は殆どなくて、立ち上がることもできず痛む腹を押さえて奥歯を強くかみ締める。
ヤスは俺の体を持ち上げようとするが諦めたのか、両手いっぱいに道具をもってくると、俺の下にビニールシートを引いて俺のケツの下に洗面器を置く。
「ここで抜くね」
「、、、イヤ…だ…ッ」
風呂場でもイヤだったのに、更に居間でというのが我慢できなかった。
「でも、トール、動けないだろ」
体が震えてぴくりとも動けそうにない。
諦めて俺は、頷いてヤスがプラグを引っこ抜くとドプッと汚物を吐き出す。
同時にプジーも抜かれて、押し当てられた尿瓶にじょろじょろと漏らし、あまりの恥ずかしさに涙が出てきてしまう。
もうこれ以上にない情けない姿を見せているのに、俺のペニスは震えながら熱をもっていく。
「……ヤス………おれ……ヤスがほしい……」
「………まだ、一日しか経ってないよ。ちゃんと我慢しないと、ダメだよ」
俺の汚物を片付けながら、ヤスは頬に唇をあてて居間を出て行く。
ほしくてほしくて気が狂いそうだ。
手枷も鎖も全部ひきちぎって、今すぐモノにしてしまいたい。
凶暴なキモチがぐんと湧き上がる。
タオルを片手に、ヤスは居間に戻ってくると、温かいタオルで俺の汗に濡れたからだを拭き始める。
「俺のはダメだけど、これで遊んでてよ。他の人のでもいいわけじゃないのはわかるからさ」
手にしているのは、ヤスのものの1.5倍はありそうなバイブで脚を開かされてぐぐっと押し当てられる。
「……でけえ…よ」
「って言って、ちんこからよだれドクドクさせて期待してるの?これ、いぼいぼもついてて、動きも単調じゃないみたいだから楽しめるよ」
ローションで濡らしたバイブを、くちゃっと開いたままのアナルへあてられると俺はほしがるように本能的に腰を動かして食いこまそうとする。
「自分から腰を振るなんて、ちょっと妬けるな、そんなに欲しいんだ」
意地の悪い口調で囁かれ、カッと体が熱くなる。
入り口にだけ挟まった先っぽがくぷくぷ抜き差しされて、それだけで堪らず腰を捩る。
「……なあ……他のヤツのもそんな風に欲しがったの?」
「………ンなことない……。オマエが、くれるものなら、欲しがるだけだ」
ずぷぷううっと音をたてて、堅い無機質な棒が中を埋めていく。
妬かれて責められていることに、俺はひどく感じていた。
内側を全部埋められて、びゅくっと精液を噴出すと、ヤスは俺の頭に跨って唇にひっぱりだしたペニスを押し当てた。
「……処理、してよ。やらしいトールのせいで、すっかりたまっちゃって勉強になんねえよ」
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