オレ達の日常

49

頭の中が沸騰しちまったように、熱でぼやけて何も考えられなくなる。
喉に放たれた粘液を飲み下して、触れられもせずに達したからだの高揚感に全身が震える。そして足りないと全身が訴え、俺の中の理性をどろどろと侵食していく。
「口マンだけでイっちゃうとか、すげえ淫乱……トール、ベッドに座って脚開いてよ。突っ込まれたくてしょうがねえって顔してる」
揶揄しながら俺の腕を掴むヤスに、腰をのろのろとあげてベッドへと移動して腰を下ろし、両脚を開く。
空気が足りない。
呼吸がせわしなくなって、俺を見下ろすヤスを期待して見上げる。
欲しくて仕方がない、ヤスが言っていたように頭の中はそれでいっぱいだ。
クスリも使われていないのに、全身が熱くて体の内部が疼いてしょうがない。
「そんな顔されっと…泣かせたくて仕方なくなる。おちんちん欲しいよって全身濡らして泣き叫んでほしい」
耳元で囁かれ、二度も出したのに怒張しきっている亀頭からとろとろとカウパーが流れ落ちる。
思いっきり吸い込んでも空気が足りない。呼吸するたびに開いて、はしたなく入り口を開くアナルをヤスはじっと見つめ、中指を第一間接だけ埋め込んでいく。
「……ヤス……や…たんねえよ…っ」
「まだ、だめ……ぐっちゃぐっちゃに乱れてみせてよ」
くちっくちっと浅いところだけ差込み焦らすように中を撫でながら、俺の顎を掴んでもう一度のどの奥までペニスを押し込む。
「うぐ…ッンぐうう…ッううううッ」
空いた手でくにくにとピアスごと乳首をこね回され、痛みと快感の痺れに背筋が痙攣し、括約筋をきゅっきゅっと締め付ける。
指は浅いところ以上には入ってはくれず、俺ははしたなくも腰を捩って中にせがむように押し付ける。
体はもうそれ以上の快感をしっていて、それが欲しいと強欲に求めている。
熱い。
熱い。溶けちまう。
「トール、腰押し付けて、そんなにケツまんこに指くわえたいの?」
ヤスは意地悪く俺のあさましさを暴いてくる。
ずるっと口からペニスを引き抜いて、ぬっぷりと指が二本奥までずずずっと押し入ってくる。
「ッァア…あああ…ッ!!!」
焦らされたからだはそれだけで堪えることができず、びゅくっと白い液を吐き出す。
「イキまくりだな。トール、ほら、腰をさっきのように動かして……自分で動いてあと2回イケたら、おちんちん突っ込んであげる」
指を動かそうともせず、俺の乳首をこね回しながら耳元で囁かれると、既に正常な思考回路は働かず腰をくねらせ、指が俺の脆い箇所を突くように体をうごめかせる。
「…ッうう…ああッあ、あ…ッあ、ああ」
貪欲に欲しくてたまらないのに、与えられず求めてもいい場所から逸らされ、焦れて体がおかしくなっていく。
カウパーが下肢をぬらして、ぬめぬめと腰の動きを手伝う。
「……どうしたの…トール。すげえエロエロな顔になってる」
訴えてるのに、どうにもならない刺激にイクにいけずに体が悲鳴をあげている。
ほしい……。
ほしくて仕方ねえ…。
「く……ッ…ううう……ほし…っ…も…ッ、も…おかしくな……りそッ」
「まだ二回、イケてないよ」
残酷な表情で俺を見つめるヤスの目の奥にも、飢えたような光があるのがわかる。
オマエも痩せ我慢してんじゃねえって!
ここからすっ飛ばずに二回イケそうにねえ…ッ。
「も…ッッはあ…ううう…っムリ…ッ……ヤス…ッ……ヤスのちんこつっこめよォおおおお」
腰を押し付けながら、涎を垂らして俺はせがむ。
欲しくて、欲しくて、狂ってしまいそうな渇望に、真っ白になる。
「トール……オネガイして…ちゃんと…ね」
自分だって限界そうな顔をしながら、指を引き抜いてペニスを押し当てる。
全身がそれが欲しいと、訴えている。

「…ッひ…うう…ッ…ああ…ヤスッ…いれて…オネガイ…ッおまんこにぶちこんで…ください」

グッと突っ込まれた瞬間、俺の体はそれを貪るようにヤスの腰に腕を回してぐっと引き寄せ、狂ったように腰を押し付け、奥まで呑み込んですっ飛ぶまでせがみつづけた。
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