「トール……すげえ可愛い」
ぐったりしている俺の顔を覗きこんで、ヤスがなにかを言っている。
頭が真っ白で、ふわふわっとした浮遊感がある。
気持ちよくてどこもかしこも触れられるだけで、たまらず俺はイキまくっていた。
涙と涎で顔もべたべたしてる。
オマエに俺も触れたいよ。
腕を伸ばして、なんとかヤスの頭に掌を乗せて、指先に髪の毛を絡める。
「トール、好きだよ、大好きだよ」
俺もすきだといいたいのに、俺の口からは喘ぎしか漏れない。
俺の中にヤスがいて、めいっぱい注いで満たしてくれている。
それだけでたまらないくらい、満ち足りて幸福感で何度も絶頂に達した。
「すっごいえろいかお、トール、もういっかいいい？」
「ああ…う…やす…やす…、ん、、ああ」
言いたいこともいえない、言葉をつなごうとすると涎があふれてとまらない。
脳みそが痺れてくる。
奥まで届いているヤスのちんこがぐぷうぐぷうっと出し入れして、緩慢な動きで俺の体をゆさぶってくる。
「…ンンン…ああっあああ…」
でも、つたえてえ……
「……やす…あああ……あああ…あああっひい…しあ…わ…せ、だ」
どろどろに溶けちまった体を寄せて、腰をあげてヤスの背中に脚を絡め更に奥までヤスを迎え入れ、
「――っアいい、ひッ―アアアア」
プシャアッと精液じゃない何かが俺の中から放たれ、脳みそがスパークして全身が刺激に痙攣する。

「トール、だいじょうぶか」
ずるっとヤスが俺から抜けるのを感じて、意識はあったが脳みそが痺れきっていて言葉がでなかった。
息をする度にアナルからヤスの精液が漏れてくるのを感じる。
充足したような感覚で、全身に力が入らない。
「……やす……すき」
舌先も痺れていて、言葉を繋ぐと涎が垂れ落ちる。
かっこつかねえ…。
とたんにぎゅうっと強く抱きしめられて安心する。
俺はヤスの肩に頭を乗せて、言葉にできないぶんと思い、頬に唇を寄せる。
「う……トール、反則。可愛いすぎる。やべえ鼻血吹きそう」
背中を撫でられ、まだひくひくっと痙攣を繰り返している体が落ち着くまでヤスは抱きしめてくれている。
「ずっと、俺はトールだけが好きだったんだからな」
耳元で囁く言葉が心地いい。
あったけえ。
ヤスはタオルで汚れた俺の体をゆっくりとぬぐい始める。
「やす……ありがと」
「なんか、すげえトールがえろくてかわいくて、また止まらなくなった」
まだぐったりしたままの俺の体を撫で回しながらそんなことを言い出す。
「……ふわふわ…なんだ」
「え？」
「……きもちよくて…しあわせで…のーみそふっわふわ……」
もう一回ヤスの頬に唇を寄せてちゅっと吸い付く。
「ちょ、なにそれ、可愛すぎる。もー、トールやべえ、ほんとヤリ殺しそうに可愛すぎる」
俺を抱きしめながら悶絶するヤスの体を抱き返して、くしゃっと髪をなでる。
俺の体にちゅっちゅっちゅっと吸い付いて、子犬のようにぺろぺろと舐めてくる様子に俺の頬も自然に緩む。

かわいいのは、オマエのほうだ、ヤス。可愛い、ちょー愛してる