オレ達の日常

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頭の中は脳内麻薬でまくりなのか、キモチ良すぎてアホになってる。
康史の顔もおぼろげで、心配そうに俺の身体を綺麗に流して拭いてくれてる。

身体全部、きもちいい。頭の中がふわふわしてる。前にもよくあったっけ。

「…………ふ、あ、あ、あふ、……やす……きも、ち、いい……よお」
なんか言わなきゃって思って、何度も気持ちイイと繰り返す。
頭を撫でられるのも、心地よくて思わず目を細めて、口元が緩んじまう。

「可愛い。トールはトリップしてんのかな。…………どこが、キモチいいの?」

子供にするような口調で俺に問いかけながら、お湯をシャワーでかけてくれる。
「……ん、う、は、…………おしり……が……きもち……よ」
「トールはお尻がキモチいいの?すっかりおしりに入れるの好きになっちゃったんだね」
可愛い顔で笑いながら康史は、俺の頬にチュッチュと唇をくっつける。
俺は素直に頷いて、くっつく唇が擽ったくて笑う。
「やすの、おちんちんたくさん、おしりにほしい」
手を伸ばして、求めるように康史の身体を抱き寄せる。
「……誘い上手だね。でも、やりすぎちゃったからね。ちょっと休憩。お湯入れたしお風呂はいろう」
顔を真っ赤にして、康史は俺の腕を引いて浴槽へと導く。
触られるだけで、たまらなくなる。
お湯に入ると、背中から抱きしめられて、思わず鼻息を鳴らしてしまう。
肌から熱が伝わり、この男が欲しいのだと全身が俺に訴える。
じくじくするのは、体の中心から全部。
「トール、エロい顔しすぎ。もう、たまらないって顔。クスリ抜けてないのかな」
「……ん、ふ、……やす、……おれのめすあな……じくじくする、なかが、うずく…………ふとくてあついちんぽでかきまして………、ほし……い」
訴えると、どスケベだねと笑われて、お湯と一緒に長い指がゆっくりと押し込められる。
ゆっくりと快感を煽るように柔らかい肉を絡めながら指を抜き差しされる。
「ンンンっ、ふっ、う……ゆび、きもひ、いい、やす」
「良かった。トールのメス穴もとろとろに熱いよ。指を出し入れすると、きゅうきゅうって締め付けて食い意地はってて可愛いよ」
俺を背後から抱きしめながら、甘い声でいやらしく囁く。
身体が熱をもって仕方がない。
「たくさん、たべさせて、くれよ」
俺の言葉に康史は笑いながら、いいよと答えて、
「トール、ベッドにいこうか。これじゃのぼせちゃうしね。ベッドの上で、ヤラシくてはしたないとこもっとみせてくれる?」
問いかけられて、俺はこくこくと頷いた。

「俺が全部わすれちまって、不安だったよな」

康史に体を少しだけ支えられながら浴室から出て、ゴロッとベッドへと仰向けになると、俺は康史の腕をぐいと引っ張って引き寄せる。
さっきより頭は鮮明になり、徐々にだが身体の感覚が戻ってきている。
俺の上に覆いかぶさりながら、康史から語られる言葉に、どうだったかなんて正直考える余裕はない。
だけど。
「ふあん、じゃねえ」
康史が忘れてしまったとしても、俺が忘れていなければいい話だ。
「おまえは…………ずっと、おれをすきだったって…………いっただろ」
それまで、俺を好きでもなんでもないなら、多分不安になっただろうけど。
逆に俺がこの1年のことを忘れたほうが、こわい。
俺の方は康史に恋愛感情なんて、気づいてなかったのだから。
「それに………たとえば………ぜんぶわすれても……また、やすは、おれをすきになるだろ」
だから、ちと身体が辛かったとしても決定的な不安はなかった。
ちょっと康史は目を見開いて、目をゆっくり細めていくと嬉しそうな笑顔をつくる。

「そうだな。俺は、トールを何度でも好きになるよ」

唇を緩く押し当てて、俺は唇を開いて何度も吸い返して舌先をからめとる。
身体が再び熱くなって俺は康史の太股に下半身を擦り付ける。背中へと腕を回して脚を広げて腰をあげる。

「エッチな格好だね、誘ってるの?」
唇を外して囁きながら、俺の腰を抱きかかえて、ギチギチになっているペニスをゆっくり開いた孔へと押し込んでいく。
クプックプッと内部に潜り込ませていく。
中に入り込む肉の熱や形が康史だと認識する。

「……ッはあ……うん……あ、はいって……くる、ンンン…………っく、はあはあ……っ」

「ああ、すごい、熱いよ。トールの穴、よろこんでうねってる」

俺は腰を揺すって背中を反らす。
何も制限なく快感が享受できて、動かす体に夢中になる。
このまま、この熱でぐつぐつに蕩けてしまいそうだ。
「っはァ、っく、ああ、くふ……ンッああ、いい、とけちま……うう、きもち、ひい」
ずぽっずぽっと拡がった穴を何度も擦っては、奥にある箇所をえぐり、更にドロドロにとけさせる。

全部を犯されたいと思うのは、康史だけだ。

腰を掴んで俺の奥まで押し込みながら、俺は康史の肩口にギリギリと噛み付いて咀嚼するように啜る。

これは、俺の、ものだ。
ぜんぶ、俺のだ。





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