オレ達の日常
130※sideY
白目を剥きながら、ひいひい呼吸を詰まらせてボールをいきんで吐き出した東流は、半ば意識が飛んでいるようで、開いたままのアナルからトロトロと濁ったローションがもれ出している。
唇からは半分舌をはみ出して、ヒクヒクと肌を震わせて放心しているのがなんとも艶めかしい。これが見たいがために、色々してしまう。あんまり無理はさせたらいけないとは思いはするが、止められない。
俺は東流の濡れた唇を舐めながら、精液に濡れたペニスを手にとり刺激を与え続ける。
溢れてしまいそうな気持ちが、少しでも伝わればいいのに。
「トール、トール、だいすきだよ。すごく、すき」
唇を貪り、何度となく囁きかけると東流の焦点がゆっくりと戻ってきて、熱い息を吐き出し眉を下に下げて唇を力なく吸い返しながらぼんやりと俺を見返す。
「う……ッうっん、く、うう」
表情が戻り目からだらだらと涙を流すのは、快感からのではない本心の涙。
本気で泣いてる?!!
俺は驚き慌てて、東流の唇から唇を離して脚の固定を外して診察台からそっと抱き起こす。
「う、うう、う、う」
珍しく声をあげて泣く姿に、目を見開き驚いて背中を撫でる。
「辛かったのか?ゴメン」
ちゃんとイけたのだから、辛いだけではなかったと思うのに、東流のいつにない表情に焦りが募る。
「う、う、すまん、おれ、こども、うめねーから」
どうやら、こんなプレイをしたから俺が子供が欲しいと考えていると東流は勘違いしてるようだ。
それでも身体は欲しているのか腹部は精液で濡れて、ちんこは再び勃ちあがっている。
「わかってるって。子供ほしいから産卵プレイしたわけじゃねーよ」
「ヤスのこなら、びじんまちがいねーのに」
ん?なんだか、多分よくわからない方向に悲嘆しているようだ。
よく東流はわけがわからない方向に考える傾向がある。
「うめねーとおもったらかなしくなった」
しゃくりあげながらも、開ききったアナルが切なそうにひくひくして、俺の腰に無意識に押し付けられる。
淫らに身体は求めているのに、東流自身はそれよりも子供を産みたいという気持ちに向かっているようだ。
「まだ、わかんねぇよ?少子化だし未来とかには産めるようになるかもしんねーし。だから、沢山子供産む練習しようぜ」
幼子を説得するように告げて、俺は東流の脚を自分の肩に載せる。
東流は迷うように目を左右に揺るがせ、
「ばか、いくら、おれでも、そんなの、だまされねーよ」
「だってこんなに柔らかくなってんだし、いつか、ほんとに孕んじまうかもな」
ローションでベチョベチョになったアナルに指を挿しこみ、にゅるにゅると中を擦る。
「あ、ッあ、ッハァ、ゆびじゃ、たんね、よぉ」
気がまぎれたのか、納得したのか首を左右に揺すって、脚を開いて熱っぽい目を向けてくる。
「えっろい顔。欲張りなトールにすごいのあげるね。指抜くからこっちに歩いてきて」
流石にこのガタイを運べないので、東流の腕を引いて立ち上がらすと、部屋の隅にある厩まで歩かせる。
「ここの名所みたいなもんなんだけどね、馬がいるんだ」
厩の中には、脚立ちになった人形の馬が子供の腕くらいのペニスを中心に抱えて立っていた。
まだ涙が乾いていない東流の表情は、少し赤らんでいていつもよりひどく扇情的に映る。
腕を引いて厩の中に入ると、中の馬の姿を眺めて東流は珍しく表情を固まらせる。
普段何ものにも怯まない東流が、厩の中に進もうとする俺の肩をぐっと掴む。
「っ、ヤス、まさかアレの股間に跨がれって?」
馬の隆々とした女性の腕くらいの太さはあるペニスを眺め、ふっーと東流は落ち着かせるように呼吸を吐き出すと、軽く頭を振って腹を据えたようだ。
「いまいち、…………オマエのフェチがわからないんだけど」
ボソリとつぶやいて俺の肩から手を外すと、馬の人形に近寄り、作りをじっと見やる。
流石にこれには引いてんのかな。
「でけえ……な」
「さっきのボールよりは、横幅大きくはないよ」
東流はアメニティからコンドームを手にすると、無言で馬のペニスの張り型にかぶせる。
「ヤスは俺がこの馬の人形に掘られるの見たいのか?」
確認するように、東流は首を傾げて問いかける。
実際どうだろう。
人形だし、嫉妬とかはない。
「今までにしたこと、ある?」
「ねーよ」
馬の頭をさわりながら、東流はローションを手にとり貼り型へかけて、しばらく弄り回しながら考え込んでいる。
「トールが、もうムリ、やめてーって泣くんじゃないかなって思うと、興奮する」
我ながら最低の言葉を告げて、トールを見返すと、口元を緩めて軽く笑われる。
「俺に遠慮しねーでいいぜ。ヤスは俺を泣かしたら興奮するんだよな。んな、の、わかってる、ッて、ック」
東流は四つん這いになると、脚を開いて腰をあげ、ゆっくりと貼り型にアナルを押し付け、少しづつ腰を落としてアナルへと咥えていく。
額に汗を浮かべ苦しいのか、唇を震わせながらずっぷっと太い貼り型をのみこむ。
「トール、大丈夫?」
俺は慌てて近寄り、東流の頭を撫でて唇を押し当てる。
「おれ、おまえの、そういう、かお、すき」
顔を俺の方に向けて唇を開いたまま呟く唇にゆっくり唇を重ねる。
東流の脚を馬の足に付けられた拘束具で固定して、張り型をすべて飲み込んだのを確認する。
できるなら、俺しかすがるものがなくなるくらいに壊れてしまった東流がみたい。
壊しつくしたい。
どこから出てくるかわからない願望。
唇を離して馬の腹についているスイッチを押すと、馬の腰がぐぷぐぷ動き始め、東流が目を見開いて背中を反らした。
「っ、はあ、やす、やす、く、くるし、っい」
俺は屈んで東流のいきりたったペニスの先端をくわえ、舌先でゆるゆると追い詰めるようにねぶる。
「ッはぁ、はぁ、あ、あ、あっく、んんっ」
東流から漏れ出す声が、少しだけトーンがあがって、熱を帯びる。
こんな声を、東流は他の誰かに聴かせたのだろうか。
先ほど聞いた記憶にない事象に熱量があがる。
開いた脚が痙攣して、張り型の動きに慣れたのか求めるように腰がうねり始める。
「はぁ、はぁ、や、ッはっ、やす、イ、くっ、ああああ」
とくとくとサラサラの粘液が俺の喉に注がれる。
全て飲み込みペニスを口から離すと、馬に腰を押し付けなかまら淫らに動くトールの肉体から離れて、小さく笑う。
「すげえ、いんらんだよ。トールは馬の気に入ったみたいだね、このまま馬とやってた方がいいんじゃない」
「や、っ、やす、、アッふ、ああ、あ、やすの、がいいっ、」
俺が仕向けたのに、必死に首を振って抜こうと腰をよじる東流が可愛い。
一体どこまで、東流は、許してくれるのだろう。
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