オレ達の失敗 *SIDE Y

30

細めのディルドーで浅いところを焦らすように擦りつけ、乳首はピアスと一緒にこねくり回す。たまらないとばかりに、ひらきっぱの唇からたらたらと涎が伝い、泣いているのか目隠しの色が濃くなっている。
どうして、こんなに虐めたおしたくなってしまうのか、自分でもわからない。
クスコを引っこ抜くと緩くなったアナルはぽっかり口を拡げて蠢いている。
「くっああひ……ひい…っうう、や…やす…っうういかせ…ろよ……だしてえ……」
切羽詰った様子で懇願する東流は本当にかわいらしい。
いつも、肩で空を切りながら歩いている傍若無人な姿はここにはない。
欲望に焦れて咽び泣く様は、本当にかわいくて仕方がない。
「だあめ。トールをメスに調教するんだから、ちんこで気持ちよくなっちゃだめなんだぜ。メス穴だけでイけるようにしてあげるからね」
耳元でささやくと、カッと体を火照らせて苦しそうに身をそらせる。
締まった筋肉がそれだけでたまらないように震えを刻む。
「……くっ…ハァ…う…だっ…ったら……はやく……ツッコめってン……だよ」
焦れて仕方がないのか、もがく様にからだをくねらせてギシギシとベットを軋ませる。
まだまだ言葉遣いが駄目みたいだ。
「違うでしょ。ちゃんと誘ってくれなきゃ、俺のちんこ萎えちゃうからさ」
ディルドーを引いて指先で濡れている入り口をなぞって更に焦れさせる。
東流は本来Mなんかになれない種類の人間だ。自己主義で、自分がいつも一番だと考えている、どちらかといえば帝王気質。
それを時間をかけて欲望に忠実にしなくちゃいけない。
指先を第一関節まで押し込むと、アナルがすぼまってきゅうっと吸い付く。
「トール、誘って。このメス穴、どうなってるの?指だけでいいの?」
浅いところだけ抜き差しをして、更に焦らすように抜いては周りの皺を撫でる。
「うう…ふ…ァ…うう…いじわりい……たん…ねえんだよ……っやす」
「足りないの?何がほしいの?ちゃんと言えよ、指も抜くぞ」
具体的なことを言おうとしないのは、まだ羞恥心が抜けきれていないのだろう。
理性が飛んでしまえば、はしたなく求めるのはわかっている。
でも、理性がある状況で言わせないと意味がない。
「うう……っつく…はァ…ンンン…おれの……ぐちょぐちょのめすあなに……ちんこいれて……くれ……」
首筋まで真っ赤に染めて、はしたなく求める言葉に俺は興奮する
「そっか。トールのこのエロイ穴におちんちんほしいんだ」
くぱっと指で開いて指をに二本差込んで前立腺をつまんで捏ねる。
「ひいいああっつあひっっ…あひっつうう」
はねる魚のように体を反らせて、求めるものを得られない感覚に身を捩って体を揺さぶる。
「足りないよ。もっと、ちゃんとねだれよ」
東流の塞き止められて赤くなった先端をいじりまわしながら、指で前立腺を押しつぶす。
出せない苦しみに苦悶して、泣きじゃくる東流は本当にたまらなく素敵だ。
「ひぁああっ…っつあひいい…うううああああ……おちんち…んいれて…くだ…さい…あああ…かきまして…あひっ、ひっああっ」
屈服して腰をあげて差し出す姿に、征服欲が増していく。
「やらしいトールのメス穴に、種付けしてやるよ。大好きだ、トール」
ずぶっと挿し込むと熱い肉壷が待っていたとばかりにきゅうきゅうと締め付ける。
たまらない感覚が俺を襲う。
「っひく…あああああっつ…あああああっ…っつうううう」
トールは声をあげて、俺を翻弄するような動きで腰を打ち付けてくる。
絞り上げられるような感覚に、逆に突き上げて奥を犯す。
どんなに激しく打ち付けてもそれ以上の感覚が返ってくる。
無尽蔵な体力にこっちがくいつくされそうだ。
「あああああっ――っつううくっつうううううんんん」
全身の筋肉が痙攣し、びくんびくんと跳ねる胎内へと俺は注ぎ込む。
そしてがくんと全身の力が抜けて、ひくひくと東流の体は痙攣している。
ドライでイケたようである。
しばらく余韻を楽しむように俺は、東流の体を抱きしめすべてを注いだ。
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