オレ達の失敗 *SIDE Y

22

もうひとつ余計にピアスを買った。ピアッサーも一緒に買った。
俺にもトールにピアスを開けたい欲求というものがあった。ついつい手にしたピアスを消毒液を塗って見せ付ける。
ちょっとはびびってくれればいいかなと思ったが、トールはふっと笑って俺を見上げて頷いた。
まったくびびってくれやしない。
怪我したばっかだし、あんまり痛い目ばっかみせるのもな。
腹くくられちゃったら、ちょっと愉しみ減っちゃうし。
「トール。こういうのは記念日とかにしようと思うから、トールの18歳の誕生日に…してもいい?」
「あ?今でもいいぞ。俺の誕生日…2月だし結構先だぞ」
どうして、まったくこーなのかね。この男は。
まったく怯まない鉄の心臓の持ち主。
「えっと、ムード的なものもね、あったほうがいいかと思うんだ。18歳になったら、ここにつけていいかな」
俺が、すっとトールの先端の割れ目に爪先をたてると、ちょっと驚いたような表情にぶちあたる。
「おい……そこにあけるのか。俺ァ、てっきりヘソかと思ったけど」
怯んでいるようではないが戸惑っているようだ。
先っぽに馬蹄のものを入れたら、挿入する方にはなれない。
本当に俺にすべてを明け渡すということだ。
「イヤか?」
「イーヨ。全部オマエのもんだ。どこでも好きにしてイイ」
即答である。
まったくもって、どこまで俺のために差し出してくれるのだろう。
本当に……可愛いすぎるよ。
「全部くれるんだね。じゃあ、まず俺はトールを俺のメスにするからね」
俺は、買った道具の中からシリコンの尿道プジーを取り出すと、トールのペニスを掴んで視線を返す。
「メス?」
「そう。射精して感じるんじゃなくて、突っ込まれるだけで感じられるように射精を塞ぐんだ」
そっと先端にプジーの先端を挿し込もうとめりこませる。
「――ッく…っい、いて…ェ…」
眉を寄せる姿が扇情的で、たまらなくなる。
痛みに快感を覚えているのか、足の指先が反ってぴくぴくと内股が痙攣している。
「俺のメスになれる?」
「……なれンよ……一気に入れてくれ……」
じわじわっと貫くほうが楽しいのだが、あんまりにも必死な形相におもわずぐぐっと一気に奥まで突き刺す。
「―――っひい…っくうう…うううう」
ペニスに串を刺されて声をあげるトールがたまらない。筋肉が痛みに隆起して震えるのも、痛みに快感ににた波動を覚えているような表情も。
俺の与えるすべてを受け止めようとしてくれる。
「トール、脚開いて」
耳元でささやくと、異物感に震える体を押すようにして、長い両脚を立てて拡げる。
「トールはもう、俺のメスだからココだけで感じて」
晒されたまだ乾いた窄まりを撫でる。
「……っつ…はあ…はあ…いてえ…っ」
「痛いだけじゃなく、ちゃんと感じさせてあげる」
ローションのボトルを手にしてゆっくりとアナルの周りをぬらしながら中指をぐっと挿し込む。
ぬっちぬっちと音をたてて指を肉筒の奥へと入れて緩くかき回す。
「……うんんっ、はあ…あああっ、あああ…」
声をあげ始めたトールに気をよくして、もう一本添えるようにゆっくりかき回す。
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