欲しいという言葉に全身が震えた。求められているという感覚に、俺は背後から抱きしめてくる相手の腕の暖かさに息を深く吐き出し、
「俺も……っ、ヤスがほしい……」
身体を反転させて、腰を浮かせるとゆっくりと跨り自分で拡げながら、ヤスの勃起したモノをゆっくり呑み込んでいく。
ヤスの顔が、俺を見つめる目が熱っぽくなり腰を揺らす度に内部の熱も上昇していく。
脚をヤスの腰に回して激しく揺さぶって、首筋に噛み付くと、眉を寄せてぐっと回している腕に力が入り、ガクガクと揺する動きが激しくなっていく。
「……ンっ……っつううう、アッアアアアアアッーーっうう」
突き上げる動きと、深く沈ませる動きがリンクして何度も追い詰められ背筋を反らす。
もっとこのまま深く繋がって、とけちまいたい。
このまま、全部蕩けて一緒になっちまいたい。
「トール、トール……っつ、ンンーー、イクッ」
別の誰かに抱かれても、こんな気持ちにはならなかった。
不快で気分の悪さしか残らなかった。吐き出しそうな不快感はまだあるのに、こうやってヤスに抱かれるだけで全部剥がれていく。
胎内へ植え付けられる、熱の塊を呑み込みながら再確認する。
この気持ちは…ホンモノだと。

「……あい……して……る」