オレ達の失敗

10

腹の奥で電動玩具が振動を続けている。熱をもった身体の中身がひっくり返りそうなくらい煮えたぎっている。
「ンうううう、うううう」
マスクの中から漏れる声はくぐもったものでしかなく、根元を締め上げられ熱吐き出すことも出来ない。
「ハセガワ、ちんこ真っ青になっちまってるぜ。ぽろっととれちまうんじゃねえの」
からかう声が聞こえるがそれどころじゃないくらい頭が朦朧としている。
ちんこがもげようと、そんなのは別にどうとでもなるような気もするが、頭がいかれちまうのは避けたい。
どうすりゃいい………ヤス……。
「どんなツラしてんのか見たいな」
「1番最初は、優くんからヤるか。調教うまいもんな、性奴隷作るなら優くんだもんね」
ずるっと胎内から動いたままのオモチャを引きずり出され、代わりに差し込まれた指の動きでぐちゅぐちゅと湿った音が響く。
「ンンーー!ンン……ううう」
身体は反応して中の指を咥えて内股が震える。
「えー、俺からか。俺としたら、日高の方が好みだけどな」
好き勝手な事を言いつつマスクをずぼっと取り去られ、視界に眩しい光が射し込む。
瞬間にズブズブっと奥まで固い肉に貫かれ、
「ぐ、うううううううーーーーああ、ああっあああ、ああ」
膝がガクガクと震えて、呑み込んだ肉に充足感を覚え快感に流されそうになるのを抗おうと唇を噛みちぎる。
目の前の男は前髪を左わけにした甘いマスクの男でそれほどケンカは強そうではない。
「イイ顔するね、でもそういう顔すると逆効果だぜ」
「う……うっせえ、シネ、粗チンが」
顔を覗き込む相手に、俺は血液混じりのツバをはきかけた。
「……バカだなァ、ホント。調教して二度と戻れないようにしちまおうっかな」
ニヤと笑う男に、俺は失策したなと反省したが、時すでに遅し。
「あっ、ひっ……あ、あ、ァ、アアアーーー」
男は俺の根元を阻んでいたリングを外した。
ずっくずっくと血流が集まり、びゅくびゅくと飛び散る白濁に頭が痺れ頭の中が真っ白になる。
内部をぐちゅぐちゅと掻き回す肉を胎内の肉壁で押し潰し、奥まで欲しいと腰を突き出す。
「ほおら、おちんちんキモチいいって顔になったな」
乳首をつねるように捏ねられると、膨らんで熱をもった箇所にずぷうっとピアスを貫かれる。
「!!!!!ひぎッーーツぁんイイイイっつひっつうう」
ぐぶうっと前立腺を擦られ、びゅくっびゅくっと両方の乳首にピアスを開けられながら何度も精液を噴射した。
「痛いのもキモチいいだろ?おちんちんにも開けようか」
思い切り横に首を振ったが、意志など通用しないだろう。
乳首が倍になったように、冷たい金属のリングが揺れるたびに背筋が震えた。
「あ、あ、ハァうう……っつうううう、はああ」
ずるっと奥から浅い肉の隙間を小刻みに攻めたて、前立腺あたりを掠めては焦らすように腰を引く。
「あああ、や…ああ、やァアア」
疼く内部がもっと欲しいと俺に訴える。
「イ………あ、ああ、あああ」
欲しいところに貰えない焦ったさに腰をよじって押し付けるように突き出す。
「ハセガワ君、ちゃんと言わなきゃダメだよ、おちんちんが欲しいよって。ちゃんと欲しがったら好きなだけあげるよ」
耳元で甘い声で囁く声に、俺は堕ちた。
「あう……あ………おちんちん……ほし……い」
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